本のメモ 2023

ここ1年ほど、図書館から借りたり、読んだ本で印象に残っているもの。

○『現代日本文學全集 昭和小説集1、2』(筑摩書房)
○黒島伝治の戦前の「プロレタリア文学」作品、他に当時の同種の作品(青空文庫)
○南木佳士『阿弥陀堂だより』(文藝春秋 1995)
○北小路健『一茶の日記』(立風書房 1987)、小林計一郎『小林一茶』(吉川弘文館 1986)
○『国木田独歩全集(増訂版)』第5巻「日記」(学習研究社、1978)
○『日本植民地文学精選集』(ゆまに書房 第1期全20巻)大鹿卓、中村地平、本庄陸男、日向伸夫など
○平山周吉『江藤淳は甦る』(新潮社 2019)
○黒川創『彼女のことを知っている』(新潮社 2022)、『暗い森を抜けて』(新潮社 2020)
○山梨俊夫『風景画考』(ブリュッケ 2016 全3巻) *再々読。
○德田秋聲のいくつかの小説と、野口冨士男『德田秋聲傳』(筑摩書房 1965)。

紅葉日記

紅葉の「銚子記行」という随筆を読んでみようと、全集所収の第11巻を図書館から借りる。
 「銚子記行」は4頁ほどの短文でどうと言うこともなかったが、11巻は「紀行・日記」編で、紅葉の明治32年、36年当時の日記が入っていた。これが、すこぶるおもしろい。

ついでに、いっしょに借りた本。
 『渡辺崋山集』第1巻「日記・紀行(上)」、『夢声戦争日記』。
 夢声日記は、中公文庫の『夢声戦中日記』が出ているが、これは抄録なので、どのくらいの抜粋か比較するため全文掲載の全集を借りてみたが、これならやはり抄録よりは全文がいい。文庫版の日記全7巻が出ているので、古本屋で探してみる。