五右衛門風呂、古民家
1973年の年末、建築史家・神代雄一郎の本で知った高知県足摺岬の沖合に浮かぶ沖の島の漁村集落を訪れた。そこで泊まった民宿で初めて「五右衛門風呂」を経験した。その後、1、2回出合ったような記憶があるが、どこだったか場所は覚えていない。
10月に続いて今月再び、萩へ。
空き家バンクに登録されている民家を見に行ったら、タイル貼りの湯船とは別に広い浴室の隅に五右衛門風呂が残っていた。同行した友人の博物館長によれば、そう古いものではないが、とても再生できるものではないとのこと。惜しい。古民家を見て回るといろいろ不思議なものに出合えるのがおもしろい。