棚田へ

田植えの時期も過ぎたところと思い、長門市の東後畑棚田へ。でも、休耕田となった部分も多かった。

東後畑棚田(長門市)

雪舟の庭

山口市・常永寺の庭と、この益田市・萬福寺の庭が、やはり雪舟庭園として一番いい。

萬福寺庭園(島根県益田市)

本のメモ 2023

ここ1年ほど、図書館から借りたり、読んだ本で印象に残っているもの。

○『現代日本文學全集 昭和小説集1、2』(筑摩書房)
○黒島伝治の戦前の「プロレタリア文学」作品、他に当時の同種の作品(青空文庫)
○南木佳士『阿弥陀堂だより』(文藝春秋 1995)
○北小路健『一茶の日記』(立風書房 1987)、小林計一郎『小林一茶』(吉川弘文館 1986)
○『国木田独歩全集(増訂版)』第5巻「日記」(学習研究社、1978)
○『日本植民地文学精選集』(ゆまに書房 第1期全20巻)大鹿卓、中村地平、本庄陸男、日向伸夫など
○平山周吉『江藤淳は甦る』(新潮社 2019)
○黒川創『彼女のことを知っている』(新潮社 2022)、『暗い森を抜けて』(新潮社 2020)
○山梨俊夫『風景画考』(ブリュッケ 2016 全3巻) *再々読。
○德田秋聲のいくつかの小説と、野口冨士男『德田秋聲傳』(筑摩書房 1965)。

秋吉台トレッキング

初冬の秋吉台へ。
 長者ヶ森駐車場から、良悟の松方面に向かい、途中から足跡の残る小径をアチコチかき分けて地獄台に至る。出合ったのは遠くの人影も含め3組4人だけ。鳥や生き物の気配も感じず、広大な冬枯れの雪舟庭園に迷い込んだ小人になったような不思議な気分。

秋吉台 2023

毛利博物館

毛利博物館(防府市)の国宝展へ。
 6年前、雪舟「山水長巻」を所蔵するので毛利博物館へわざわざ見に行ったけれど、国宝はいつも展示しているものではないことを知らなかった。その後、京都国立博物館で開催された国宝展に見に行ったら大混雑で落ち着かなかった。
 今回は朝早く行ったので、30分ほど一人で堪能することができた。

毛利博物館・庭園 2023

見島へ

《付:島めぐりの記録》

10月24日(火)、好天が続き、波も静かだったので、萩港から定期船で見島(みしま)へ(北北西45km 70分)。1泊したがその前の週は日帰りで大島へ(北9km 30分)。
 見島は萩諸島の中で住民がいる3島のひとつ、もっとも沖合、最大で、人口千余人。季節によって1日往復2〜3便。今の時期は2便で乗客は20名ほどだった。この辺の島はいずれも切り立った岸壁に囲まれたほぼ平坦な台地状である。「みしま産」と表示された野菜は萩市内でも見かけるし、「見島牛」は高級ブランドでもある。
 ちょっと集落を離れると、舗装路もデコボコが多く、枯れ木や枯れ葉もずっと前からそのままで人や車が行き来してきたような感じで、昭和50年頃まで山間地の普通の街道はたいていがこんな感じだったのではなかったかと、離島で余計なことを思い出されてしまった。

長尾ノ鼻にて(萩市見島 2023)

《島めぐりの記録》
・1969年3月……山形県酒田市の飛島へ。酒田港から北西約40km。
・1970年9月……横浜港から沖縄・八重山諸島へ。パスポート期限の1カ月滞在。竹富島の思い出。
・1971年8月……博多港から長崎県の壱岐へ、さらに対馬まで渡る。浅芽湾での一日。
・1973年12月……高知県宿毛市の沖の島へ。宿毛市片島港から西約25km。
・1974年8月……長崎から五島列島の福江島へ。白良ヶ浜で。
・1979年10月……伊豆大島。知人らと釣り目的。
・1987年11月……佐渡島へ。直江津港から小木港へ渡る。
・1990年12月……博多港から再び長崎県の対馬・厳原港へ、バイクで。帰りに平戸へも廻る。
・1991年3月……有明港から小笠原・父島へ。島の守備隊所属だった父の戦跡巡りに同行。
・1992年4月……北海道の江差から奥尻島へ。釣行。
・1992年8月……能登半島の輪島から北へ約50kmの舳倉島へ。
・1993年5月……鳥取県境港で天候悪化で船が欠航し、隠岐諸島行きを断念。以後も二度。
・1994年6月……バイクで北海道稚内へ。利尻島、礼文島へ渡る。
・1997年2月……鹿児島から奄美経由フェリーで沖縄へ。本島、石垣島、竹富島。
・1998年7月……川崎−日向フェリーで九州ツーリング。長崎県五島列島の福江島まで。
・2001年4月……中国・四国ツーリング。瀬戸内海の大崎上島木江、井口島瀬戸田、因島。
・2001年10月……再び、北海道の北端、利尻島、礼文島へ。
・2003年1月……徳島県牟岐町の牟岐港から15分ほどの出羽島へ。
・2003年5月……空路沖縄に渡り、名護市運天港から伊是名島、伊平屋島へ。
・2004年7月……新潟港から再び佐渡へ。帰りは赤泊港から寺泊へ。
・2004年10月……鹿児島港から奄美大島、加計呂麻島へ。さらに、薩摩川内市から甑島へ。
・2005年10月……36年振りに山形県・飛島再訪。前回と同じ澤口旅館泊。
・2006年9月……九州を廻っている途中、熊本県天草へ。
・2007年6月……34年振りに高知県沖の島を再訪。
・2008年6月……三度目の利尻島、礼文島。利尻山登山が時間が足りず八合目付近で断念。
・2009年5月……平戸大橋から長崎県の平戸島。
・2012年1月……香川県丸亀から塩飽諸島の笠島へ。
・2012年4月……新潟港から三度目の佐渡へ。帰りは小木港から直江津へ。
・2014年10月……広島県竹原から上大崎島へ。帰りは今治へ。
・2015年12月……鹿児島県出水の方から天草下島へ。その後雲仙の方へ抜ける。
・2018年9月……徳島県牟岐町の出羽島再訪。
・2023年10月……山口県萩港から大島日帰り。一週間後に見島、1泊。

舞鶴港から北海道へ

5月3日、舞鶴港23:50発小樽港行き20:45着の新日本海フェリー「あかしあ」に初めて乗船。これで、東京から沖縄、小笠原を含め、本州から北海道、九州、四国へ行き来する長距離フェリーはほとんど乗船したことになる。
 印象に残るのは、晩秋に乗船した東京−釧路航路でたくさんの渡り鳥や海の生き物に出合ったこと。船上での時間つぶしには、ただ海を眺めているのが一番だと思った。
 あとは、何度も乗船した川崎−宮崎航路かな。時間的にも経済的にも便利で、いろいろおもしろい体験をした。

新潟からの小樽行きは早朝4:30着なので、天候が荒れているときはライダーはひとまず港近くの24時間営業の温泉でひと休みしたものだった。今回の舞鶴便は、夜着なので宿代が高い小樽は避けて余市まで行って一泊した。
 ちなみに今回は帰りも同便だったので舞鶴21:15着なので舞鶴で一泊したけれど、結局このコースは2泊かかるということか。

「あかしあ」のオープンデッキにて

萩、転居

3月、萩に転居。
 4年前の佐原への転居では溜まった資料や本をなかなか整理できなかったが、今回は早くから心がけた。断捨離には引っ越しが一番だ。

3月の萩は、天気の移り変わり寒暖の変化も大きく、まだ落ち着かない。もっとも今年は全国的に同様な様子。
 たわわに実る夏みかんは、萩では年中目にする。

再び、萩へ

五右衛門風呂、古民家

1973年の年末、建築史家・神代雄一郎の本で知った高知県足摺岬の沖合に浮かぶ沖の島の漁村集落を訪れた。そこで泊まった民宿で初めて「五右衛門風呂」を経験した。その後、1、2回出合ったような記憶があるが、どこだったか場所は覚えていない。

10月に続いて今月再び、萩へ。
 空き家バンクに登録されている民家を見に行ったら、タイル貼りの湯船とは別に広い浴室の隅に五右衛門風呂が残っていた。同行した友人の博物館長によれば、そう古いものではないが、とても再生できるものではないとのこと。惜しい。古民家を見て回るといろいろ不思議なものに出合えるのがおもしろい。

萩の古民家で出合った五右衛門風呂